トップページ > コラム > 2023年のIPOの結果をまとめました!
今年最後のIPO「yutori」が上場し、2023年のIPOは全て終わりました。
2023年の前半は調子よかったのですが、7月以降はやや陰りが見えてきました。そのままずるずると失速し、なんと12月は負け越しとなってしまいました。
12月IPOでこれだけ公募割れが出たのは、ここ10年で見たことがありません。非常に厳しい状況での年越しとなりました。
2023年9月までのIPOは67勝26敗3分、勝率69.8%でした。ついに勝率が7割を切ってしまいましたね。
そして残念ながら、前回の更新から新たにランクインした銘柄はありませんでした。
来年は今年の分まで盛り返してほしいところです。それでは2023年のIPOを初値売り利益ランキングをご覧ください!
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
---|---|---|---|---|---|
ジーデップ・ アドバンス (5885) |
4,510円 | 10,680円 | +61.7万円 | +136.8% |
野村(副) マネックス 松井 楽天 SBI 岡三オンライン |
Fusic (5256) |
2,000円 | 6,530円 | +45.3万円 | +226.5% | SBI(主) SMBC日興(副) 大和 岩井 松井 ネオトレード 岡三オンライン 大和コネクト |
アイデミー (5577) |
1,050円 | 5,560円 | +45.1万円 | +429.5% |
SBI(主) 大和(副) 楽天 松井 岩井 大和コネクト ネオトレード DMM株 |
グリッド (5582) |
2,140円 | 6,400円 | +42.6万円 | +199.1% | 野村(主) SMBC日興(副) SBI |
AeroEdge (7409) |
1,690円 | 5,860円 | +41.7万円 | +246.7% | 野村(副) 大和 SBI 楽天 マネックス 大和コネクト ネオトレード 松井 |
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
W TOKYO (9159) |
3,000円 | 7,000円 | +40.0万円 | +133.3% |
野村(主) SBI(副) マネックス 松井 |
ABEJA (5574) |
1,550円 | 4,980円 | +34.3万円 | +221.3% |
野村(主) SBI(副) 楽天 マネックス 松井 カブコム |
ブリッジ コンサルティング グループ (9225) |
1,300円 | 4,110円 | +28.1万円 | +216.2% |
SBI(主) SMBC日興(副) マネックス 楽天 岩井 松井 岡三オンライン ネオトレード |
Ridge-i (5572) |
1,750円 | 4,445円 | +26.95万円 | +154.0% |
SMBC日興(主) SBI 松井 楽天 |
ARアドバンスト テクノロジ (5578) |
1,260円 | 3,950円 | +26.9万円 | +213.5% |
大和(副) SBI 楽天 マネックス 松井 岩井 岡三オンライン 大和コネクト |
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
1位は、みずほ証券が主幹事を務めたジーデップ・アドバンスの+61.7万円です。初値売りで一撃60万円超えは久しぶりですね!2021年のアイ・パートナーズフィナンシャル以来です。公開株数が少なかったこともありますが、公募価格が4,000円を超える値がさ株だったため、初値売り利益が伸びました。
2位は、SBI証券が主幹事を務めたFusicの+45.3万円です。順調に売り上げを伸ばしており、事業内容もクラウド系と人気化しやすいIPOでした。さらに公開株数がとても少なかったため、公募価格の3倍を超える高騰を見せています。
3位は、SBI証券とみずほ証券が共同主幹事を務めたアイデミーの+45.1万円です。こちらは公募価格が低かったのですが、三日目に持ち越すくらいの勢いで高騰しました。最終的には二日目の気配値上限付近で初値が決まっています。なんと公募価格の5倍以上です!
2023年はスタートから2銘柄連続で高騰し、さらにカバーの登場で一気にIPO市場が賑やかになりました。前半こそ盛り上がりましたが、7月以降はやや失速し、その後苦戦が続きました。そして12月まで右肩下がりで失速しています。これだけ12月IPOが不調なのは珍しく、過去10年さかのぼっても負け越した年はありませんでした。
全体を通して、初値が伸びにくくなっていると感じました。6月に適用された「成行注文禁止」と10月に適用された新ルールが少なからず影響しているのでしょう。もう少し浸透したら良い方向に変わるかもしれませんが、現時点ではIPO投資家にとって厳しいルールのようです。
2023年は残念な年末となってしまいましたが、すでに2024年最初のIPOが承認されています。次は2月から再開です。この1か月でIPO市場が復調することを祈りつつ、2024年のIPOに期待しましょう!
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