トップページ > コラム > 2021年は6月にも大型ラッシュ発生!注目企業をピックアップ!
昨年から引き続き好調なIPO市場ですが、2021年は5月時点でまだ公募割れゼロ、なんと31連勝中です!ここまで連勝が続くのは2013年以来のことです。
今年は年初からの連勝記録だけではなく、春のIPOラッシュが4月末までずれ込むなど、例年のIPO市場とは違う動きが見られました。そして、5月末には怒涛の新規承認ラッシュがやってきました。1日に6社が上場承認を受けるなど、近年まれに見る勢いです!
ここ数年データでは、6月のIPOは多くても10件前後でしたが、今年は例年の倍以上となる23社が上場予定です。(リートを除く)
上場企業数が多いことに加え、6月後半に上場日が集中しているので、情報を追うだけでも大変です。6月22日から30日の7営業日で18社が上場するので、1営業日あたり2社を上回る超過密スケジュールとなっています。年末のIPOラッシュ並みの忙しさですね。
今回は6月に上場予定の企業から、注目度が高い企業を6社ピックアップして紹介します。IPO抽選申込の参考にしてください。
6月上場予定の企業から、注目度が高い企業を6社選んでみました。
企業名 | 総合 評価 |
市場 | 申込 期間 |
上場日 | 当たり本数 | 狙い目証券 |
---|---|---|---|---|---|---|
メイホーホールディングス | 東証 マザーズ 名証 セント レックス |
5/18 ~5/24 |
6/2 | 4,646本 | 野村(副) SMBC日興 SBI 岡三オンライン |
|
ワンダープラネット | 東証 マザーズ |
5/25 ~5/31 |
6/10 | 2,176本 (少ない) |
大和(主) SBI(副) 野村 マネックス 楽天 東海東京 CONNECT |
|
テンダ | JASDAQ スタンダード |
5/25 ~5/31 |
6/10 | 4,427本 | SMBC日興 SBI マネックス 松井 |
|
アイ・パートナーズ フィナンシャル |
東証 マザーズ |
6/7 ~6/11 |
6/23 | 1,150本 (少ない) |
SBI(主) 楽天(副) マネックス 岩井 |
|
ステムセル研究所 | 東証 マザーズ |
6/9 ~6/15 |
6/25 | 9,554本 | 野村(主) SMBC日興 SBI カブコム |
|
コンフィデンス | 東証 マザーズ |
6/10 ~6/16 |
6/28 | 6,210本 | SBI SMBC日興 松井 楽天 |
|
企業名 | 総合 評価 |
市場 | 申込 期間 |
上場日 | 当たり本数 | 狙い目証券 |
まずは6月の最初となるメイホーホールディングスです。過去のデータを見ると、直近から1か月以上空いたIPOは、初値が上がりやすくなっています。(参考:期間が空いたIPOの結果をまとめました!)
事業内容は建設関連で人気化しにくいテーマですが、「公開株数が少ない」、「想定価格が割安」と初値が上がりやすい条件が揃っています。さらに久しぶりのIPOということで、通常よりも初値が高騰すると予想しています!
続いて注目したいのが、ワンダープラネットとテンダです。どちらもゲーム関連銘柄で、6月10日に同日上場します。IPOの条件としては、先ほどのメイホーホールディングスよりも高いでしょう。ゲーム関連は一発があるので、今後の成長も注目されます。
ワンダープラネットは「クラッシュ―フィーバー」や「ジャンプチ ヒーローズ」などのスマホゲームを開発、運営しています。テンダはまだヒット作といえるタイトルはありませんが、ゲーム事業以外にもITソリューション事業やビジネスプロダクト事業と多角的に展開しているので、安定した経営が期待できそうです。
6月は上場中止からの再挑戦が2社あります。アイ・パートナーズフィナンシャルは、4月に上場中止となり、短期間での再挑戦となりました。
事業内容は「IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)を介した金融サービスの提供」で、現在の投資ブーム下では注目されそうな企業です。しかし、何よりこのIPOで注目したいのは、公開株数が極端に少ないところです。さらに主要株主に期間でロックアップがかかっているので、既存株主からの売出もなさそうです。しっかり供給が絞られているので、買いが集まれば一気に高騰するでしょう。
再挑戦2社目は、コロナショック時に上場中止していたステムセル研究所です。事業内容は「再生医療を目的に、さい帯血およびさい帯の分離・保管をおこなう『細胞バンク事業』」ということで、いわゆる再生医療が事業テーマです。バイオベンチャーは赤字上場が多く、IPOでは苦戦していますが、ステムセル研究所はすでに黒字化しています。黒字化は大きな評価ポイントです。
売出メインではありますが公開株数は多すぎず、既存株主へのロックアップがしっかりかかっているので、需給のバランスが崩れることは無さそうです。
最後はコンフィデンスです。人材派遣業はIPOではあまり人気化しませんが、ゲーム・エンターテインメント業界向けに特化しているので、他との差別化ができています。今後の成長にも期待できるうえ、公開株数が少なめで主要株主へのロックアップもバッチリです。不安な点は、上場日がIPOラッシュ終盤というところでしょうか。
注目企業を6社紹介しましたが、これ以外の企業は「IPO企業情報の一覧表」でご確認ください。2021年は派手な高騰こそないものの、年初から連勝中と、安定した結果を出しています。
主幹事から申し込むのはもちろん、CONNECTなどライバルの少ない新興証券からも忘れずに申し込んでいきましょう!
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