トップページ > コラム > HEROZの初値が高騰!3つの理由と今後の注目銘柄は?
2018年4月20日に東証マザーズに上場したHEROZ(4382)が、歴史的な大暴騰を見せました!当選者は一撃で「+450万円」です!なぜこんなに人気が出たのか?どうすれば当選したのか?など、気になるポイントを解説していきます!
画像は3日目(4月24日12:10)の板(出典:SBI証券)
公募価格決定から上場、初値まで順に見ていきましょう!
日付 | 初値(気配値など) | 上限値段 |
---|---|---|
4/12(公募価格決定) | 4,500円(公募価格) | - |
4/20(初日) | 10,350円(買い気配) | 10,350円 |
4/23(2日目) | 23,810円(買い気配) | 23,810円 |
4/24(3日目) | 49,000円 | 54,800円 |
(2018年4月24日追記)
3日目の後場で寄り付きました。初値はなんと「49,000円」、公募価格の10倍以上(テンバガー)です!公募株当選組は労せずして、+450万円を手にすることとなりました。最近のIPOは本当に夢がありますね。
(上場2日目の展望)
なんと、2日連続初値付かずで、明日には上場3日目に突入することになりました!すでに気配は「23,810円」と公募価格の5.3倍に達しており、仮に、この価格で売れたとして、ざっと+200万円です…。明日さらに上昇するので、歴史的な価格になるのは間違いありません。尚、上限値段というのは、東証が発表している
「初値決定前の気配運用について」を見ると分かります。もし、3日目も値が付かないと、公募価格の10倍を超えてしまいますね…。当選されている方は笑いが止まりませんね!
それでは、なぜHEROZの初値がこれだけ高騰しているのでしょうか?その理由は3つあると考えています。それぞれ詳しく見てみましょう!
HEROZの公募株数は172,200株、売り出し25,800株と合わせても、合計で198,000株しかありませんでした。単元株数は100株なので、1,980枚しか出回らなかったのです。公開株数が少ない案件は初値が上昇する傾向にあります。ここ1年に上場した企業のうち、公開株数300,000株以下の企業からピックアップしてみましたのでご覧ください。
上場 年月日 |
企業名 | 総合 評価 |
上場市場 | 当たり本数 | 公開株数 /発行済株数 |
吸収金額 | ロック アップ |
公募価格 | 初値 | 初値 上昇率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018年 4月4日 |
ビープラッツ (4381) |
東証 マザーズ |
1,725本 | 15.5% | 3.8億円 | 1.5倍 | 2,200円 | 10,000円 | +7,800円 (+354.5%) |
|
2018年 3月30日 |
日本リビング保証 (7320) |
東証 マザーズ |
1,845本 | 11.8% | 3.2億円 | 1.5倍 | 1,760円 | 5,100円 | +3,340円 (+189.8%) |
|
2018年 3月28日 |
アジャイルメディア・ ネットワーク (6573) |
東証 マザーズ |
1,426本 | 21.8% | 4.3億円 | 1.5倍 | 3,000円 | 15,470円 | +12,470円 (+415.7%) |
|
2017年 12月15日 |
イオレ (2334) |
東証 マザーズ |
2,932本 | 12.9% | 5.5億円 | 90日間 | 1,890円 | 5,100円 | +3,210円 (+169.8%) |
|
2017年 11月28日 |
幸和製作所 (7807) |
JASDAQ スタンダード |
2,969本 | 23.1% | 10.5億円 | 180日間 | 3,520円 | 7,980円 | +4,460円 (+126.7%) |
|
上場 年月日 |
企業名 | 総合 評価 |
上場市場 | 当たり本数 | 公開株数 /発行済株数 |
吸収金額 | ロック アップ |
公募価格 | 初値 | 初値 上昇率 |
ビープラッツやイオレのように、人気化しやすい事業内容の案件もありますが、幸和製作所のように、通常であれば人気化しにくい事業内容でも、公開株数の少なさから初値が高騰するケースがたびたびあります。事業内容や業績のチェックももちろん重要ですが、公開株数の少なさも一つの目安になります。
HEROZはいわゆる「AI(人工知能)関連銘柄」です。
「Ponanza(ポナンザ)」という名称を聞いたことはないでしょうか?2017年の第2期電王戦で佐藤天彦名人を破った将棋用AIです。このPonanzaの開発者がHEROZのリードエンジニアであり、それらを活かして「将棋ウォーズ」や「CHESS HEROZ」といった頭脳ゲームをリリースしています。
ディープランニング(深層学習)による機械学習は、頭脳ゲームだけでなく他分野への応用も可能な技術です。HEROZのAI技術は、すでに大手金融機関でも導入されるなど、今後の発展が大いに期待されています。そのため、非常に多くの買い注文が殺到している状況です。
ここで、最近の「AI関連銘柄」をご覧ください。
上場年月日 | 企業名 | 銘柄 コード |
総合 評価 |
上場市場 | 当たり本数 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018年3月27日 | RPAホールディングス | 6572 | 東証 マザーズ |
6,000本 | 3,570円 | 14,280円 | +107.1万円 | +300% | |
2017年12月14日 | エル・ティー・エス | 6560 | 東証 マザーズ |
7,475本 | 680円 | 2,810円 | +21.3万円 | +313.2% | |
2017年11月21日 | サインポスト | 3996 | 東証 マザーズ |
3,565本 | 2,200円 | 8,530円 | +63.3万円 | +287.7% | |
2017年9月13日 | エスユーエス | 6554 | 東証 マザーズ |
4,071本 | 2,300円 | 4,970円 | +26.7万円 | +116.1% | |
2017年3月30日 | ユーザーローカル | 3984 | 東証 マザーズ |
4,657本 | 2,940円 | 12,500円 | +95.6万円 | +325.2% | |
上場年月日 | 企業名 | 銘柄 コード |
総合 評価 |
上場市場 | 当たり本数 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
どれも公募価格の2倍以上の初値を付けています。先月上場したRPAホールディングスも公募価格の4倍、初値売りで+107万円の利益が出ています。このように「AI関連銘柄」銘柄はIPOでも要注目テーマなのです!
「人気化しやすい案件」で「公開株数が非常に少ない」ために、初値が高騰したと考えられます。
2018年のIPO市場は、近年にないほど好調に推移しています。今年に入ってから上場した企業は21社(リート除く)で、そのうち19社が公募価格を上回る初値を付けています。まさに、“IPOバブル”とも言える状況ですね!
さらに、今年のIPOは、「4倍以上の高騰が多数出ている」のも特徴です。HEROZの上場までに、なんと5社が公募価格の「4倍以上」の初値を付けました。以下は2018年3月までの初値上昇ランキングです。
銘柄名 | 当たり 本数 |
公募価格 | 初値 |
利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券会社 |
---|---|---|---|---|---|---|
アジャイルメディア・ ネットワーク |
1,426本 | 3,000円 | 15,470円 | +124.7万円 | +415.7% | SBI SMBC日興 岡三オンライン マネックス |
RPAホールディングス | 6,000本 | 3,570円 | 14,280円 | +107.1万円 | +300% | SBI(主) 大和(副) SMBC日興 マネックス 岩井 岡三オンライン ライブスター |
ビープラッツ | 1,725本 | 2,200円 | 10,000円 | +78.0万円 | +354.5% | 野村(主) SMBC日興 SBI マネックス |
ジェイテック コーポレーション |
11,500本 | 2,250円 | 9,700円 | +74.5万円 | +331.1% | SMBC日興(主) SBI マネックス 岡三オンライン |
Mマート | 6,755本 | 1,240円 | 5,380円 | +41.4万円 | +333.9% | 大和(副) SMBC日興 マネックス SBI証券 岡三オンライン |
銘柄名 | 当たり 本数 |
公募価格 | 初値 |
利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券会社 |
今年は去年よりもIPO案件が少なめで、優良案件に資金が集中しやすい傾向にあります。公募割れしそうな銘柄以外は、どんどん申し込んだ方が良さそうです!
非常に公開株数が少ないことは説明しましたが、どの証券会社で応募すれば当選当選が狙えたのでしょうか?キーワードは「1人1票の完全平等抽選」です!
◎ SMBC日興証券
SMBC日興証券は今回の主幹事証券です。主幹事証券とは、IPOを取り仕切る証券会社で、割当数も多いときは80~90%あります。今回は145,100株(1,451枚)と全体の約84%がSMBC日興証券に割り当てられました。SMBC日興証券は10%がネット抽選になりますので、145枚の当たりありました。145枚は多くはないですが、SMBC日興証券のネット抽選は1人1票の完全平等抽選なので、資金量に左右されず、だれにでもチャンスがあります!
○ マネックス証券
マネックス証券は、今回SMBC日興証券に次いで割当が多い証券会社でした。割当株数は6,800株、当選本数は68枚でした。さすがに主幹事と比較すると割当数は少ないですが、マネックス証券の最大の特長は「ネット配分100%」&「1人1票の完全平等抽選」です!つまり、68枚すべてがネット抽選に配分されます。平等にチャンスがあるので、IPOを狙うなら押さえておきたい証券会社です!
今週は3社が上場日を控えています。
上場日 | 企業名 | 総合 評価 |
上場市場 | 申し込み 期間 |
当たり本数 | 想定価格 | 仮条件 | 公募価格 | 初値 | 初値 上昇率 |
狙い目証券 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4/27 | エヌリンクス (6578) |
JASDAQ スタンダード |
4/11 ~4/17 |
4,692本 | 1,620円 | 1,670円 ~1,810円 |
1,810円 | - | - | SBI(主) 岩井 岡三オンライン |
|
4/25 | ベストワンドットコム (6577) |
東証 マザーズ |
4/10 ~4/16 |
1,253本 (少ない) |
4,130円 | 4,130円 ~4,330円 |
4,330円 | - | - | SMBC日興(主) SBI 岩井 マネックス |
|
4/25 | アイペット損害保険 (7323) |
東証 マザーズ |
4/10 ~4/16 |
7,874本 | 2,600円 | 2,600円 ~2,850円 |
2,850円 | - | - | 大和(主) SMBC日興(副) マネックス SBI 岡三オンライン |
|
上場日 | 企業名 | 総合 評価 |
上場市場 | 申し込み 期間 |
当たり本数 | 想定価格 | 仮条件 | 公募価格 | 初値 | 初値 上昇率 |
狙い目証券 |
この中ではベストワンドットコムが要注目です!公開株数がとても少ないので、かなりの高騰となりそうです。今後の新規案件でも「人気化しやすい案件」で「公開株数が非常に少ない」などの条件をチェックしましょう!また、6月には満を持して「メルカリの上場」がウワサされているので、今からこちらにも備えておきましょう!
☆公開株数が少ない案件は「完全平等抽選」の証券会社が狙い目です!
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