トップページ > コラム > 2015年のIPOの結果をまとめました!
本日25日、一蔵(6186)の初値がつき、2015年のIPOがすべて終了しましたので、今年のIPOをざっくり振り返ってみたいと思います。とりあえず、2015年のIPOを「初値で売って得られた利益」の大きい順に10位まで並べてみました。
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
---|---|---|---|---|---|
ネオジャパン | 2,900円 | 14,550円 | 116.5万円 | +402% | SMBC日興(主) SBI(副) |
エムケイ システム |
3,500円 | 15,120円 | 116.2万円 | +332% | 大和(副) SBI |
アイビーシー | 2,920円 | 10,250円 | 73.3万円 | +251% | SMBC日興(副) SBI |
テラスカイ | 1,700円 | 7,650円 | 59.5万円 | +350% | 大和(主) マネックス SBI 安藤 |
ジグソー | 2,390円 | 8,040円 | 56.5万円 | +236% | SMBC日興(主) 大和(副) マネックス SBI |
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
スマートバリュー | 1,580円 | 7,030円 | 54.5万円 | +345% | 大和(主) マネックス |
アイリッジ | 1,200円 | 6,350円 | 51.5万円 | +429% | SBI マネックス 大和 |
シリコンスタジオ | 4,900円 | 9,900円 | 50万円 | +102% | SMBC日興 SBI カブコム マネックス |
コラボス | 3,620円 | 8,600円 | 49.8万円 | +138% | SMBC日興(主) SBI |
PCI ホールディングス |
2,530円 | 6,820円 | 42.9万円 | +170% | SBI SMBC日興 マネックス |
企業名 | 公募価格 | 初値 | 利益 (初値売り時) |
初値 上昇率 |
狙い目証券 |
今年1位の案件は、SMBC日興証券が主幹事を務めましたネオジャパン+116.5万円です。当選本数が2,530枚しかなく、大株主に対して180日間のロックアップがかかっていたため、潜在的な売り圧力も少なく、需給環境がものすごく良かったことで強く印象に残っています。当初は、事業的にそれほど魅力があるとは思えなかったので、総合評価「B」をつけていましたが、市場の反応が想像以上によかったので、慌てて「S」にしたことを思い出します。
2位は、大和証券が副幹事を務めましたエムケイシステム+116.2万円です。こちらはさらに当選本数が少なく1,610枚で、同様に大株主に対して180日間のロックアップがかかっていました。こちらは“マイナンバー関連”の案件ということもあり、はじめから強気の予想をしていましたが、まさかここまで上がるとは思いませんでした…。
3位は、SMBC日興証券が副幹事を務めましたアイビーシー+73.3万円です。当選本数は4,252枚で、大株主に対して90日間のロックアップがかかっていました。やはりこれも需給環境がものすごく良かった案件です。事業も「ネットワークシステム関連の性能監視ソフト」と人気化しやすいもので、なぜこの案件を総合評価「B」にしたのか、今思うと不思議でなりません。
4位は、大和証券が主幹事を務めましたテラスカイ+59.5万円です。当選本数は2,300枚と少なく、大株主に対して90日間のロックアップ(公募価格比1.5倍で解除)がかかっていました。厚切りジェイソンさんが大株主ということで、話題性は今年1番だったかもしれませんね。
5位は、SMBC日興証券が主幹事を、大和証券が副幹事を務めましたジグソー+56.5万円です。当選本数は2,875枚と少なく、大株主に対して90日間のロックアップ(1.5倍で解除)がかかっていました。業績は頭打ち気味でしたが、人気の“ビッグデータ関連”の案件ということで買いが入りました。
6位は、大和証券が主幹事を務めましたスマートバリュー+54.5万円です。当選本数は3,910枚で、大株主に対して90日間のロックアップ(1.5倍で解除)がかかっていました。主力事業が携帯電話の販売だったので、当初は平凡な案件だと思っていたのですが、事業規模の小さい自治体向けクラウドサービスが“マイナンバー関連”ということで人気化しました。
こうして見直してみると、ほんとIPOは需給環境が大事なんだとつくづく感じますね。2016年はこの教訓を活かして、もう少し初値予想を現実に近づけたいと思います。
それにしても、SMBC日興証券・大和証券が優良IPOをしっかり確保していますね。どちらも資金力が影響しない1人1票の平等抽選を採用していますので、どなたにも当選のチャンスがあります。まだ口座を開設されていない方は、2016年のIPOが出る前に口座開設を済ませておきましょう!
それでは、少し早いですが皆さん良いお年を!
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