WORLD[ワールド](3612)
(9月18日追記)
公募価格が仮条件の下限で決定したことを受けて、初値予想を引き下げました。
公募割れの可能性がさらに高くなったので注意してください。
→公募価格が仮条件の下限で決まったIPOの初値一覧表
WORLD[ワールド]の事業内容は「婦人・紳士・子供服等の企画販売等」で、東証1部上場の大型案件(想定時価総額1,314.1億円、吸収金額671.3億円)です。 上場廃止した2005年以来の再上場ですが、過去の大型再上場案件の結果を見る限り、今回も初値上昇は期待しづらいです。
基本情報
会社名 | WORLD[ワールド](3612)【東証1部】 |
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会社URL | http://corp.world.co.jp/ |
狙い目証券会社 | 野村證券(主幹事)、SMBC日興証券(副幹事)、SBI証券、 カブドットコム証券 |
IPO日程と価格決定(初値予想)
想定価格 | 3,630円 |
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仮条件 | 2,900円 ~ 3,200円 |
公募価格 | 2,900円(仮条件の下限です) |
初値予想(独自) | 2,750円 ~ 2,950円(9月18日時点) |
初値 | 2,755円 (公募価格比-145円 -5.0%) |
・想定価格3,630円に対して、PER19.49倍、PBR2.11倍、配当利回り-
(直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり利益186.3円、1株あたり純資産1,716.4円、1株あたり配当金-円。)
・初値予想を「2,800円 ~ 3,250円(9月10日時点)」から「2,750円 ~ 2,950円(9月18日時点)」に変更しました。
IPOスケジュール
抽選申込期間 | 9月11日(火)~9月14日(金) |
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当選発表日 | 9月18日(火) |
購入申込期間 | 9月19日(水)~9月25日(火) |
上場日 | 9月28日(金) |
※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。
IPO当選株数
公募株数 | 14,850,000株 |
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売出株数(OA含む) | 3,642,000株 |
当選株数合計 | 18,492,000株 |
・当選株数は18,492,000株。売買単位が100株なので、当たりは計184,920枚。
・当選本数は非常に多く、かなり当たりやすい部類に入る。
幹事証券リスト(管理人独自予想あり)
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 | 当選本数 (枚) |
完全抽選本数 (予想) |
|
主幹事 | 野村證券 | 73.91% | 10,251,100株 | 102,511枚 | 10,251枚 |
幹事 | SMBC日興証券 | 10.43% | 1,447,200株 | 14,472枚 | 1,447枚 |
三菱UFJ モルガン・ スタンレー証券 |
10.43% | 1,447,200株 | 14,472枚 | 1,447枚 | |
みずほ証券 | 4.52% | 627,100株 | 6,271枚 | 627枚 | |
SBI証券 | 0.70% | 96,400株 | 964枚 | 433枚 |
・野村證券(主幹事)、SMBC日興証券(副幹事)、SBI証券から当選のチャンス。
・その他、カブドットコム証券から申し込みが可能となりました(8月24日追記)。
株主構成、ロックアップなど
株主名 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|
UDSコーポレート・メザニン2号投資事業 | 29.46% | |
寺井 秀藏 | 9.84% | 180日間 |
小泉 敬三 | 8.66% | 180日間 |
畑崎 重雄 | 7.43% | 180日間 |
合同会社ケイ・エム興産 | 3.63% | 180日間 |
合同会社エイ・ティ興産 | 3.63% | 180日間 |
合同会社ワイ・アール興産 | 3.63% | 180日間 |
合同会社イー・エイチ興産 | 3.05% | 180日間 |
ワールドグループ従業員持株会 | 2.90% | 180日間 |
上山 健二(社長) | 2.34% | 180日間 |
企業業績のデータ(5年分)
※2016年3月期まで単独決算。2017年3月期から連結決算(国際会計基準)。
・2019年3月期は、第1四半期時点で売上60,978百万円、経常利益6,648百万円を達成しています。IPOで得た資金は、優先株式の取得、システム投資、建物賃貸人への保証金の差入れに充てる予定です。
管理人からのコメント
WORLD[ワールド](3612)は、百貨店やショッピングセンターに2,400店舗を出店しています。これだけ店舗があるので、ワールドが企画販売する商品は全国各地で比較的かんたんに手に入るでしょう。そう考えると、これからネット事業を拡大したところで、業績の上乗せはさほど期待できないと思います。直近の業績は、不採算店の閉店などで回復傾向のようですが、今後も継続的に業績を伸ばすことは期待できないでしょう。
今回のワールドのようにMBO後に再上場したケースとしては、スシローグローバルホールディングス(3563)、すかいらーく(3197)があります。ただ、いずれも残念な結果に終わっており、今回も厳しくなりそうです。
ネット証券では、野村證券(主幹事)、SMBC日興証券(副幹事)、SBI証券、カブドットコム証券から申し込みできますが、とりあえず、仮条件がどの程度の水準で決まるか見てから決めしましょう。
(8月24日追記)
同日にフロンティア・マネジメント(7038)が上場することになり、需給的にマイナスになります。
(2018年6月25日情報)
日本経済新聞より、以下の報道がありました。
「アパレル大手のワールド(神戸市)が株式の上場を東京証券取引所に申請したことが22日、分かった。9月にも東証1部に上場する。申請が通れば、2005年のMBO(経営陣が参加する買収)後に上場を廃止して以来13年ぶりの再上場となる。」
今回の上場は、ネット通販事業の拡大に必要な資金を調達することを目的としているようです。主力ブランドは、女性向けが「UNTITLED(アンタイトル)」、「INDIVI(インディヴィ)」で、男性向けが「TAKEO KIKUCHI(タケオ キクチ)」です。
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