テクニスコ(2962)

 テクニスコの事業内容は「精密加工部品事業(ヒートシンク製品およびガラス製品などの製造・販売)」で、東証スタンダード上場の中型案件(想定時価総額39.6億円、吸収金額11.8億円)です。統計的に初値の上がりやすい「想定価格が1,000円以下」の案件ですが、総合的に見て、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

テクニスコのホームページ画像
成長性 割安性
△ にじゅうまる
話題性 総合評価?
△ C

基本情報

会社名 テクニスコ(2962) 【東証スタンダード】
会社URL https://www.tecnisco.com/
会社設立 1970年2月(54年目)
主幹事証券 野村證券
その他
狙い目証券会社
DMM株auカブコム証券(?)

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IPO価格情報・初値予想(独自)

想定価格? 450円
仮条件? 510円 ~ 560円
公募価格? 560円
初値予想(独自) 1,000円 ~ 1,800円(7月5日時点)
初値? 914円 (公募価格比+354円 +63.2%)

・想定価格450円に対して、PER4.93倍、PBR0.89倍、配当利回り-
(直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。 1株あたり利益91.2円、1株あたり純資産506.1円、1株あたり配当金-円。)
※直近の純利益は、シンガポール工場において機械装置を売却したことなどにより、特別利益が発生しています。
・仮条件が想定価格を大きく上回ったため、初値予想を「900円 ~ 1,500円(6月21日時点)」から「1,000円 ~ 1,800円(7月5日時点)」に変更しました。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 7月7日(金)~7月13日(木)
当選発表日? 7月14日(金)
購入申込期間? 7月18日(火)~7月21日(金)
上場日? 7月26日(水)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 2,281,000株
売出株数(OA含む)? 342,100株
当選株数合計 2,623,100株

・当選株数は2,623,100株。売買単位が100株なので、当たりは計26,231枚
・当選本数は多く、やや当たりやすい部類に入る。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
主幹事 野村證券 97.39% 2,554,700株 25,547枚 2,554枚
幹事 三菱UFJ
モルガン・
スタンレー証券
2.61% 68,400株 684枚 68枚

野村證券(主幹事)から当選のチャンス。
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券が幹事なので、後からauカブコム証券の取り扱いも発表される可能性があります。
・その他、DMM株から申し込み可能となりました。(6月30日追記)

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
合同会社XEホールディングス 77.00% 90日間
関家 圭三(社長) 8.30% 90日間
特定有価証券信託受託者野村信託銀行(株)(信託口2052276) 2.92% 90日間
テクニスコ従業員持株会 2.69%  
関家 慶一郎 1.23% 90日間
関家 理子 1.23% 90日間
特定有価証券信託受託者野村信託銀行(株)(信託口2052277) 1.23% 90日間
特定有価証券信託受託者野村信託銀行(株)(信託口2052278) 1.23% 90日間
三宅川 泰二 0.92%  
吉岡 豊吉 0.77% 90日間

 

企業業績のデータ(5年分)

  2019年
3月
2019年
6月
2020年
6月
2021年
6月
2022年
6月
売上高(百万円)? 3,649 800 3,342 4,347 5,481
経常利益(百万円)? 220 37 183 354 888
当期純利益(百万円)? 135 △2 132 277 803
純資産額 (百万円)? 3,290 3,288 3,410 2,430 3,519
1株あたりの純資産額(円)? 505 505 523 373 540
1株あたりの純利益(円)? 21 △0 20 43 123
自己資本比率(%)? 51.0 50.3 46.9 37.0 43.2
自己資本利益率(%)? 4.2 - 3.9 11.2 27.0

※2020年6月期まで単独決算。2021年6月期から連結決算。
※2019年に期末月が3月から6月に変更。
・2023年6月期は、第3四半期時点で売上3,901百万円、経常利益252百万円を達成しています。IPOで得た資金は、本社およびグループ子会社の生産機能の維持強化のための設備投資(工場の拡張および生産設備の増強)に充てる予定です。

管理人からのコメント

 テクニスコ(2962)、電子部品が機能する際に発生する熱を吸収し、放熱して、性能低下や故障を防ぐことを目的とした部品である「ヒートシンク製品」、ガラス製品を製造、販売しています。直近の業績推移を見ると、業績は持ち直してきているように見えます。会社発表の2023年6月期の業績予想は、売上6,475百万円、経常利益420百万円となっています。

 公開株数は多めですが、想定価格が低いので吸収金額は12億円ほどです。同日にエコナビスタ(5585)も上場しますので、買いが集まりにくくなっています。総合的に見て、初値は小幅な上昇にとどまると予想します。

 ネット証券では、野村證券(主幹事)、DMM株から申し込み可能となっています。

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