ノイルイミューン・バイオテック(4893)

(6月19日追記)
・引受価額が「680.8円」で決まりました。仮に、特別売り気配ではじまった時は、誠意買い(シンジケートカバー取引)により「680円」付近で寄り付く可能性があります。

 ノイルイミューン・バイオテックの事業内容は「CAR-T細胞療法を主とした新規がん免疫療法の開発」で、東証グロース上場の中型案件(想定時価総額311.1億円、吸収金額30.0億円)です。ちなみに、前回の新規承認時の想定時価総額は341.5億円、吸収金額は65.0億円です。統計的に初値の上がりやすい「SMBC日興証券が主幹事」の案件ですが、総合的に見て、初値の上昇は期待しづらいです。

※2023年2月22日に新規承認されましたが、「グローバルにおける金融機関の破綻による混乱」が理由で3月20日に上場中止が発表されています。今回、再度上場を目指すことになりました。

ノイルイミューン・バイオテックのホームページ画像
成長性 割安性
△ △
話題性 総合評価?
△ D

基本情報

会社名 ノイルイミューン・バイオテック(4893) 【東証グロース】
会社URL https://www.noile-immune.com/
会社設立 2015年4月(9年目)
主幹事証券 SMBC日興証券
その他
狙い目証券会社
SBI証券(副幹事)、野村證券岩井コスモ証券マネックス証券岡三オンラインDMM株

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IPO価格情報・初値予想(独自)

想定価格? 720円
仮条件? 700円 ~ 740円
公募価格? 740円
初値予想(独自) 680円 ~ 1,000円(6月14日時点)
初値? 695円 (公募価格比-45円 -6.1%)

・想定価格720円に対して、PSR49.71倍、PBR5.96倍、配当利回り-
(直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。 1株あたり利益-8.9円、1株あたり純資産120.8円、1株あたり配当金-円。)
・仮条件に伴い、初値予想を「662円 ~ 1,000円(5月25日時点)」から「680円 ~ 1,000円(6月14日時点)」に変更しました。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 6月13日(火)~6月16日(金)
当選発表日? 6月19日(月)
購入申込期間? 6月20日(火)~6月23日(金)
上場日? 6月28日(水)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 3,623,000株(国内:1,539,800株、海外:2,083,200株)
売出株数(OA含む)? 543,400株(国内:543,400株、海外:0株)
当選株数合計 4,166,400株(国内:2,083,200、海外:2,083,200株)

・当選株数は2,083,200株。売買単位が100株なので、当たりは計20,832枚
・当選本数は多く、やや当たりやすい部類に入る。
・海外募集株式数のうち、96百万円を上限として親引けによるファンドへの売りつけがおこなわれる可能性があります。想定価格で計算すると最大133,760株が公開株数から減ります。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率? 割当株数 ? 当選本数
(枚) ?
完全抽選本数
(予想) ?
主幹事 SMBC日興証券 85.26% 1,776,100株 17,761枚 1,776枚
幹事 SBI証券 5.91% 123,100株 1,231枚 553枚
野村證券 3.14% 65,400株 654枚 65枚
みずほ証券 3.14% 65,400株 654枚 65枚
東洋証券 0.36% 7,600株 76枚 0枚
岩井コスモ証券 0.36% 7,600株 76枚 7枚
あかつき証券 0.36% 7,600株 76枚 0枚
丸三証券 0.36% 7,600株 76枚 7枚
極東証券 0.36% 7,600株 76枚 0枚
マネックス証券 0.36% 7,600株 76枚 76枚
岡三証券 0.36% 7,600株 76枚 7枚

SMBC日興証券(主幹事)、SBI証券(副幹事)、野村證券岩井コスモ証券マネックス証券から当選のチャンス。
・その他、岡三オンラインから申し込み可能となりました。(5月25日追記)
・その他、DMM株から申し込み可能となりました。(6月6日追記)

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率 ロック
アップ
(株)鶴亀 23.27% 180日間
武田薬品工業(株) 19.14% 180日間
玉田 耕治(社長) 9.88% 180日間
石﨑 秀信 5.73% 180日間
Binex Co., Ltd. 5.37% 180日間
和田 聡 4.71% 180日間
瀬戸 恭子 4.71% 180日間
佐古田 幸美 3.21% 180日間
大和日台バイオベンチャー投資事業有限責任組合 3.18% 180日間
(株)アプリコット 2.84% 180日間

 

企業業績のデータ(5年分)

  2018年
12月
2019年
12月
2020年
12月
2021年
12月
2022年
12月
事業収益(百万円)? 1,558 521 97 101 626
経常利益(百万円)? 1,192 57 △605 △793 △384
当期純利益(百万円)? 872 55 △637 △795 △387
純資産額 (百万円)? 2,179 2,235 2,598 4,185 4,301
1株あたりの純資産額(円)? 3,154 323 361 107 108
1株あたりの純利益(円)? 1,285 8 △90 △21 △10
自己資本比率(%)? 78.2 95.3 97.0 97.9 92.5
自己資本利益率(%)? 57.5 2.5 - - -

※2019年12月期以降、株式1株につき10株の分割を反映。
※2021年12月期以降、株式1株につき5株の分割を反映。
・2023年12月期は、第1四半期時点で売上8百万円、経常損失△493百万円となっています。IPOで得た資金は、自社パイプラインNIB101の開発費、自社パイプラインNIB104以降の非臨床試験に関する費用、新規パイプライン創製にかかる研究費に充てる予定です。

管理人からのコメント

 ノイルイミューン・バイオテック(4893)、自社や大学・研究機関との共同開発、国内外の企業との共同研究開発を通じて、がん免疫療法に関連する技術およびパイプラインの開発・ライセンス販売をしています。

 供給面を見ると、大株主へのロックアップは期間でしっかりかかっていますが、公開株数は多く、供給はゆるいです。また、統計的に赤字のバイオベンチャーは初値が上がりにくく、事業内容や直近の業績推移を見る限り、ノイルイミューン・バイオテックも同様にきびしい展開が予想されます。加えて、同日にプロディライト(5580)が上場することもマイナス材料です。総合的に見て、初値の上昇は期待しづらいです。

 ネット証券では、SMBC日興証券(主幹事)、SBI証券(副幹事)、野村證券岩井コスモ証券マネックス証券岡三オンラインDMM株から申し込み可能となっています。

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