アルヒ(7198)
(12月5日)
公募価格が1,300円と、仮条件の上限(1,340円)で決まりませんでした。仮条件の上限で決まらない場合のパフォーマンスはよくないので、申し込みはスルーが賢明です。※仮条件の下限で決まった場合の参考値はこちら → 参考)公募価格が仮条件の下限で決まったIPOの初値一覧表
(11月29日)
当選本数が非常に多く、個人投資家の反応も悪いので、総合評価を「D」へ変更しました。
アルヒの事業内容は「フラット35を中心とする住宅ローンの貸し付けおよび回収をおこなうモーゲージバンク事業」で、東証上場予定の大型案件(想定時価総額483.5億円、吸収金額256.2億円)です。 業績の伸びはしっかりしていますが、規模的にかなり重く、当選本数が非常に多いです。需要も少ないようなので、公募価格を割れる可能性がかなり出てきました。
基本情報
会社名 | アルヒ(7198) 【東証1部】 |
---|---|
会社URL | https://www.aruhi-group.co.jp/ |
狙い目証券会社 | SMBC日興証券(副幹事)、大和証券、SBI証券 |
IPO価格情報(初値予想)
想定価格 | 1,340円 |
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仮条件 | 1,150円 ~ 1,340円 |
公募価格 | 1,300円(上限ではない) |
初値予想(独自) | 1,200円 ~ 1,400円(12月5日時点) |
初値 | 1,270円 (公募価格比-30円 -2.3%) |
・想定価格1,340円に対して、PER14.98倍、PBR2.34倍、配当利回り-
(直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり利益89.4円、1株あたり純資産572.6円、1株あたり配当金-円。)
・初値予想を「2,000円 ~ 2,500円(11月7日時点)」から「1,340円 ~ 1,700円(11月22日時点)」に変更しました。「1,200円 ~ 1,400円(12月5日時点)」に再度下方修正しました。
IPOスケジュール
抽選申込期間 | 11月28日(火)~12月4日(月) |
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当選発表日 | 12月5日(火) |
購入申込期間 | 12月7日(木)~12月12日(火) |
上場日 | 12月14日(木) |
※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。
IPO当選株数
公募株数 | 0株 |
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売出株数(OA含む) | 19,122,800株(国内:10,824,200株、OA:1,082,500株) |
当選株数合計 | 11,906,700株 |
・当選株数は11,906,700株。売買単位が100株なので、当たりは計119,067枚。
・当選本数は非常に多く、かなり当たりやすい部類に入る。
幹事証券リスト(管理人独自予想あり)
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 | 当選本数 (枚) |
完全抽選本数 (予想) |
|
主幹事 | 野村證券 | 33.02% | 3,574,500株 | 35,745枚 | 3,574枚 |
みずほ証券 | 33.02% | 3,574,500株 | 35,745枚 | 3,574枚 | |
UBS証券 | 12.04% | 1,302,700株 | 13,027枚 | 0枚 | |
幹事 | SMBC日興証券 | 5.96% | 645,000株 | 6,450枚 | 645枚 |
大和証券 | 5.96% | 645,000株 | 6,450枚 | 967枚 | |
SBI証券 | 10.00% | 1,082,500株 | 10,825枚 | 4,871枚 |
・主幹事以外だと、SMBC日興証券(副幹事)、大和証券、SBI証券から当選のチャンス。
株主構成、ロックアップなど
株主名 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|
CJP CSM Holdings, L.P. | 81.05% | 180日間 |
SBIホールディングス(株) | 9.54% | 180日間 |
濵田 宏(社長) | 2.63% | 180日間 |
東京海上メザニン1号投資事業有限責任組合 | 2.13% | |
細野 恭史 | 0.70% | 180日間 |
五十川 毅 | 0.36% | 180日間 |
井上 明大 | 0.26% | 180日間 |
市川 裕康 | 0.26% | 180日間 |
荻野 大輔 | 0.21% | 180日間 |
土門 智康 | 0.21% | 180日間 |
企業業績のデータ(5年分)
※国際会計基準が適用されており、各項目の名称が多少ちがっていますが、意味的には同様です。
管理人からのコメント
アルヒ(7198)は、直近におけるネット関連の大型案件が好調な結果を出していることから、同様の結果が期待されます(参考:マネーフォワード(3994)の初値、公募価格比+93.5%)。業績の伸びを見ても将来性がありますので、中長期では純粋な投資対象として、機関投資家も参入してくる可能性があります。一方、ネガティブな要因としては、1,200万株近くの当選株数があり、かつ、全株売出し(公募株がない)という点です。当選確率はかなり高い部類に入るので、「公募価格が仮条件の上限(1,340円)で決まるか」注意が必要です(追記:後日発表で1,300円となり、かなり不安な要素です)。同日にエル・ティー・エス(6560)も上場しますが、こちらの影響はほとんどないでしょう。
ネット証券では、SMBC日興証券(副幹事)、大和証券、SBI証券から申し込みできます。
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