ほぼ日(3560)
(2月13日追記)
ほぼ日の事業内容は「インターネットを利用したコンテンツ提供および商品の企画・販売」で、JASDAQ上場の中型案件(想定時価総額51.8億円、吸収金額10.6億円)です。 収益モデルが小売りということもあり、爆発的な上昇は見込めませんが、話題性や業績から手堅く上昇することが予想されます。同日に別のIPOがありますが、そちらに資金が向かうことはなさそうです。
日本経済新聞から、ウェブサイトの「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する株式会社ほぼ日が東京証券取引所に上場申請をしたとの報道がありました。早ければ3月中にも上場する見通しです。サイトのタイトルにも入っていますが、人気コピーライターの糸井重里氏が社長を務めており、今回のIPOで調達した資金を人材採用にあて、さらなる事業の拡大をねらいます。
ほぼ日刊イトイ新聞では、糸井氏が毎日書くエッセイを載せたり、オリジナル手帳「ほぼ日手帳」を販売したりしています。サイトには広告を載せておらず、収益は、ほぼ日手帳や読者の意見をもとに開発した商品の販売などから上げています。
基本情報
会社名 | ほぼ日(3560)【東証マザーズ】 |
---|---|
会社URL | http://www.hobonichi.co.jp/ |
狙い目証券会社 | SMBC日興証券、マネックス証券、SBI証券、カブドットコム証券、安藤証券 |
IPO日程と価格決定(初値予想)
想定価格 | 2,300円 |
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仮条件 | 2,250円 ~ 2,350円 |
公募価格 | 2,350円 |
初値予想(独自) | 2,700円 ~ 3,300円(2月13日時点) |
初値 | 5,360円(公募価格比 +3,010円 +128.1%) |
・想定価格2,300円に対して、PER16.9倍、PBR2.07倍、配当利回り1.74%
(直近期末の決算数値をもとに、IPOによる調達資金と新規発行株数を考慮して計算しています。
1株あたり利益135.7円、1株あたり純資産1108.7円、1株あたり配当金40円。)
IPOスケジュール
抽選申込期間 | 2月28日(火)~3月6日(月) |
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当選発表日 | 3月7日(火) |
購入申込期間 | 3月8日(水)~3月13日(月) |
上場日 | 3月16日(木) |
※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。
IPO当選株数
公募株数 | 250,000株 |
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売出株数(OA含む) | 210,000株 |
当選株数合計 | 460,000株 |
・当選株数は計460,000株。売買単位が100株なので、当たりは計4,600枚。
・当選本数は少なく、やや当たりにくい部類に入る。
幹事証券リスト(管理人独自予想あり)
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 | 当選本数 (枚) |
完全抽選本数 (予想) |
|
主幹事 | みずほ証券 | 90.00% | 360,000株 | 3,600枚 | 360枚 |
幹事 | 三菱UFJ モルガン・ スタンレー証券 |
3.00% | 12,000株 | 120枚 | 12枚 |
SMBC日興証券 | 2.00% | 8,000株 | 80枚 | 8枚 | |
岡三証券 | 1.00% | 4,000株 | 40枚 | 4枚 | |
SMBC フレンド証券 |
1.00% | 4,000株 | 40枚 | 4枚 | |
丸三証券 | 1.00% | 4,000株 | 40枚 | 4枚 | |
マネックス証券 | 1.00% | 4,000株 | 40枚 | 40枚 | |
SBI証券 | 1.00% | 4,000株 | 40枚 | 18枚 |
・主幹事以外だと、SMBC日興証券、マネックス証券、SBI証券から当選のチャンス。
・その他、カブドットコム証券から申し込みが可能となりました(2月15日追記)。
・その他、安藤証券から申し込みが可能となりました(2月24日追記)。
株主構成、ロックアップなど
株主名 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|
糸井 重里(社長) | 35.78% | 90日間 1.5倍 |
池田 あんだ | 23.86% | 90日間 1.5倍 |
山本 英俊 | 19.97% | 90日間 1.5倍 |
ほぼ日従業員持株会 | 13.82% | |
笠井 宏明 | 1.08% | |
小泉 絢子 | 1.08% | 90日間 1.5倍 |
細井 潤治 | 1.08% | 90日間 1.5倍 |
篠田 真貴子 | 0.99% | 90日間 1.5倍 |
永田 泰大 | 0.99% | 90日間 1.5倍 |
上田 淳子 | 0.25% | 90日間 1.5倍 |
企業業績のデータ(5年分)
※2014年8月期は、期末月を3月から8月に変更したため5か月決算。
※2015年8月期以降、株式1株につき100株の分割を反映。
・2017年8月期は、第1四半期時点で売上1,678百万円、経常利益541百万円を達成しています。IPOで得た資金は、既存のサービス拡充、新事業の立ち上げ、業務委託費などに充てる予定です。
管理人からのコメント
(2月13日追記)
売上の7割を「ほぼ日手帳」から上げていることが分かり、成長性という点で少しきびしいかなと思いました。手帳以外の商品がもっと売れていたら、上場で知名度を上げて売上拡大というストーリーも描きやすいのですが、今のところ、爆発的な成長はイメージできません。それでも、着実な業績の伸びを材料にしっかりした買いが入りそうです。ネット証券では、SMBC日興証券、マネックス証券、SBI証券、カブドットコム証券、安藤証券から申し込みができます。
ほぼ日(3560)、正直、このようなビジネスモデルで上場できるほどの売上があるのか疑問でしたが、官報に報告されている内容によると、2015年3月期の売上が32億円、純利益が3億円と、普通に上場できる規模の会社でした。しかも、利益率が10%近くあり、かなりの優良企業と言えます。
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