ファーストブラザーズ(3454)
ファーストブラザーズの事業内容は「投資運用事業及び投資銀行事業」で、東証マザーズ上場の中型案件となっています。不動産投資を中心におこなっているだけに、現在の原油安によるデフレ(物価下落)圧力はマイナスでしょう。総合評価は「C」としました。
※1月29日追記
仮条件の上限が想定価格を大幅に下回ったことに加え、不動産セクターに対する評価が、いっそう厳しくなったことも加味し、総合評価を公募割れの可能性が高い「D」としました。
基本情報
会社名 | ファーストブラザーズ(3454) 【東証マザーズ】 |
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会社URL | http://www.firstbrothers.com/ |
狙い目証券会社 | マネックス証券(副幹事) |
IPO日程と価格決定(初値予想)
想定価格 | 2,490円 |
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仮条件 | 1,920円 ~ 2,040円 |
公募価格 | 2,040円 |
初値予想(独自) | 1,800円 ~ 2,040円(1月29日時点) |
初値 | 2,090円 (公募価格比+2.5%) |
・想定価格2,490円に対するPERは計測不能(2013年11月期の純利益がマイナスのため)。
・初値予想を「2,700円 ~ 3,000円(1月15日時点)」から「1,800円 ~ 2,040円(1月29日時点)」へ変更
IPOスケジュール
抽選申込期間 | 1月30日(金)~2月5日(木) |
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当選発表日 | 2月6日(金) |
購入申込期間 | 2月9日(月)~2月13日(金) |
上場日 | 2月18日(水) |
※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。
IPO当選株数
公募株数 | 1,300,000株 |
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売出株数(OA含む) | 1,575,000株 |
当選株数合計 | 2,875,000株 |
・当選株数は計2,875,000株。売買単位が100株なので、当たりは計28,750枚。
・当選本数は多い方で、やや当たりやすい部類に入る。
幹事証券リスト(管理人独自予想あり)
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 | 当選本数 (枚) |
完全抽選本数 (予想) |
|
主幹事 | 野村證券 | 99.00% | 2,475,000株 | 24,750枚 | 2,475枚 |
幹事 | マネックス証券 | 1.00% | 25,000株 | 250枚 | 250枚 |
※「割当率」や「当選本数」などの数字は、仮条件決定時付近に発表。
・主幹事以外だと、副幹事のマネックス証券から当選のチャンス。
株主構成、ロックアップなど
株主名 | 比率 |
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吉原 知紀(社長) | 75.36% |
堀田 佳延 | 8.63% |
(有)エーシーアイ | 6.46% |
ファーストブラザーズ(株) | 3.70% |
辻野 和孝 | 1.55% |
佐藤 昌彦 | 0.82% |
谷口 大輔 | 0.58% |
田村 幸太郎 | 0.33% |
片山 実 | 0.33% |
川島 淳一 | 0.33% |
・主要大株主に対し、90日間のロックアップ。
企業業績のデータ(5年分)
※2012年11月期まで単独決算。2013年11月期から連結決算。
※2013年11月期以降、株式1株につき100株の分割を反映。
・連結した企業の影響から、一時的に赤字に転落してしまいましたが、2014年11月期は第3四半期時点で売上10,315百万円、経常利益2,229百万円と大躍進しています。IPOで得た資金は、投資銀行業における投資資金に充てる予定です。
管理人からのコメント
ファーストブラザーズ(3454)という名前と、銀行投資業という組み合わせは、どうしてもあの「リーマンブラザーズ」を思い出しますね…。現在はインフレ政策をすすめている最中であり、時流に乗ったIPOだと思いますが、いかんせん直近の原油安が物価を下押しして足を引っ張っています。
加えて、同日に同類の好案件IPOがもう1つ入っているので、大幅な上昇は期待しづらいでしょう。ネット証券では、副幹事のマネックス証券から申し込みが可能となっています。
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