ペプチドリーム(4587)

 ペプチドリームの事業内容は、独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」を用いた「特殊ペプチド」による創薬研究開発です。人気化しやすいマザーズ銘柄ではありますが、割安性がなく、当選本数もそれなりにありますので、通常であれば初値は上がりにくいでしょう。ただ、2012年に京都大学の山中教授が、「IPS細胞」でノーベル生理学・医学賞を受賞したことで、現在バイオセクターが活況を迎えており、この下支え効果で初値もそれなりに上がりそうです。

ペプチドリームのホームページ画像
成長性 割安性
△ △
話題性 総合評価
◎ a


基本情報

会社名 ペプチドリーム(4587) 【東証マザーズ】
会社URL http://www.peptidream.com/
狙い目証券会社 SBI証券マネックス証券

IPO日程と価格決定(初値予想)

想定価格? 1,820円
仮条件? 1,920円 ~ 2,500円
公募価格? 2,500円
初値予想(独自) -
初値? 7,900円 (公募価格比 +216.0%)

・公募価格2,500円は、2013年6月期の予想1株あたり利益12.28円の200倍超です。日本株の平均値が15倍程度ですので、とても安いと言えるような水準ではありません。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 5月24日(金)~5月30日(木)
当選発表日? 5月31日(金)
購入申込期間? 6月3日(月)~6月6日(木)
上場日? 6月11日(火)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 1,660,000株
売出株数(OA含む)? 1,445,000株
当選株数合計 3,105,000株

・当選株数は計3,105,000株。売買単位が100株なので、当たりは計31,050枚
・当選本数は多い方で、やや当たりやすくなっています。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率 割当株数 当選本数
(枚)
完全抽選本数
(予想)
主幹事 みずほ証券 83% 2,241,000株 22,410枚 2,241枚
幹事 いちよし証券 6% 162,000株 1,620枚 162枚
岡三証券 3% 81,000株 810枚 81枚
東海東京証券 3% 81,000株 810枚 81枚
丸三証券 3% 81,000株 810枚 81枚
SMBC
フレンド証券
2% 54,000株 540枚 54枚
SBI証券 1% 27,000株 270枚 121枚
マネックス証券 1% 27,000株 270枚 270枚
エース証券 1% 27,000株 270枚 27枚

・主幹事以外だと、SBI証券マネックス証券から当選のチャンス。

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率
窪田 規一(社長) 18.52%
菅 裕明 15.67%
リード・パトリック 12.47%
内田栄太郎 9.97%
村上 裕 7.84%
ユーテック一号投資事業有限責任組合 4.75%
Novartis Pharma AG(スイスノバルティス社) 3.75%
金子 周一 3.56%
陣内 秀昭 3.56%
住商ファーマインターナショナル(株) 2.37%

・ロックアップは180日間で、公募価格から2倍で解除。対象は会社関係者6名で、ベンチャーキャピタルのユーテック一号は対象外。

企業業績のデータ(5年分)


  2008年
6月
2009年
6月
2010年
6月
2011年
6月
2012年
6月
売上高(百万円)? 60 86 91 601 269
経常利益(百万円)? 2 △19 △18 343 △21
当期純利益(百万円)? 2 △21 △18 176 9
純資産額 (百万円)? 40 219 160 660 405
1株あたりの純資産額(円)? 457.93 1,800 1,548 30.87 30.30
1株あたりの純利益(円)? 29.84 △239.98 △206.16 16.71 0.93
自己資本比率(%)? 93.1 75.4 92.6 50.0 79.9
自己資本利益率(%)? 6.7 - - 73.5 3.0

・バイオベンチャーと言えば、「赤字垂れ流しで果てしない夢を追っている」イメージでしたが、ペプチドリームは利益が出せるところまで研究を昇華できているようですね。この点からすると、バイオベンチャーの中ではかなり堅実的な会社であると言えます。

管理人からのコメント

 中型規模のIPOで割安性のないペプチドリーム(4587)の初値が高騰するかどうかは、市場がどこまで熱を帯びているかにかかっています。幸い、今はバイオセクターが活況を迎えており、ホットマネーが新たな行き先を探してうごめいている状態ですので、かなりの確率でペプチドリームにも流れ込んでくるでしょう。通常であれば、あまり高騰が期待できない案件ですが、今の外部環境であれば挑戦する価値は十分あります。


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