ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(6090)

 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズは、「メタボローム解析の試験受託」や「バイオマーカーの開発」を事業としています。昨年からホットなマザーズのバイオ系企業ですが、一時の過熱ぶりに比べると少し落ち着いてきた雰囲気があります。当選本数もそれなりにあり、需給的にはそこまで良くありません。ただ、今年最後のIPOということで、イベント的な盛り上がりには期待できそうです。

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズのホームページ画像
成長性 割安性
△ △
話題性 総合評価
○ b


基本情報

会社名 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(6090) 【東証マザーズ】
会社URL http://humanmetabolome.com/
狙い目証券会社 SMBC日興証券マネックス証券

IPO日程と価格決定(初値予想)

想定価格? 1,300円
仮条件? 1,300円 ~ 1,400円
公募価格? 1,400円
初値予想(独自) -
初値? 3,100円 (公募価格比 +121.4%)

・公募価格1,400円は、2014年3月期の予想1株あたり利益5.6円の250倍。一般的に15倍~20倍が適正ですので、割安性は皆無と言っていいでしょう。

IPOスケジュール

抽選申込期間? 12月5日(木)~12月11日(水)
当選発表日? 12月12日(木)
購入申込期間? 12月13日(金)~12月18日(水)
上場日? 12月24日(火)

※証券会社によって、スケジュールが異なることがあるので、必ず確認してください。

IPO当選株数

公募株数? 850,000株
売出株数(OA含む)? 721,500株
当選株数合計 1,571,500株

・当選株数は計1,571,500株。売買単位が100株なので、当たりは計15,715枚
・当選本数は一般的で、普通の当たりやすさの部類に入る。

幹事証券リスト(管理人独自予想あり)

  証券会社名 割当率 割当株数 当選本数
(枚)
完全抽選本数
(予想)
主幹事 いちよし証券 70% 995,300株 9,953枚 1,492枚
幹事 極東証券 10% 142,100株 1,421枚 142枚
野村證券 10% 142,100株 1,421枚 142枚
東洋証券 2% 28,400株 284枚 28枚
SMBC日興証券 2% 28,400株 284枚 28枚
エース証券 2% 28,400株 284枚 28枚
岩井コスモ証券 1% 14,200株 142枚 14枚
マネックス証券 1% 14,200株 142枚 142枚
丸三証券 1% 14,200株 142枚 14枚
岡三証券 1% 14,200株 142枚 14枚

・主幹事以外だと、SMBC日興証券マネックス証券岩井コスモ証券から当選のチャンス。

株主構成、ロックアップなど?

株主名 比率
サミット・バイオテクノロジー・ジャパン投資事業組合 17.50%
冨田 勝 12.58%
曽我 朋義 12.58%
大阪ライフサイエンス投資事業有限責任組合 12.29%
学校法人慶應義塾 4.40%
東北インキュベーション投資事業有限責任組合 4.30%
大岸 治行 3.64%
西岡 孝明 3.31%
東北グロース投資事業有限責任組合 2.98%
TICC大学連携投資事業有限責任組合 1.99%

・大株主に対するロックアップは90日間で、公募価格から1.5倍で解除。

企業業績のデータ(5年分)


  2009年
3月
2010年
3月
2011年
3月
2012年
3月
2013年
3月
売上高(百万円)? 245 380 568 521 496
経常利益(百万円)? △195 △42 83 △47 △93
当期純利益(百万円)? △275 △39 75 △46 △95
純資産額 (百万円)? 124 185 260 264 425
1株あたりの純資産額(円)? 10,241 14,577 20,513 67.99 44.70
1株あたりの純利益(円)? △22,569 △3,206 5,935 △12.10 △24.52
自己資本比率(%)? 59.4 64.6 59.4 51.7 40.8
自己資本利益率(%)? - - 33.8 - -

・2011年3月期にかろうじて黒字化していますが、ほとんど赤字ですね。一応、会社発表の2014年3月期も黒字化していますが、その信憑性はかなり低いです。純粋な投資先として、この株を購入するのは危険ですが、IPOというイベントとして買う分には「期待できる」といった印象です。

管理人からのコメント

 大株主にベンチャーキャピタルがずらっと並んでいるのは不気味ですね。これだけ潜在的な売りが見込まれてしまうと、上値追いの展開はなかなか期待しづらく、初値買いも積極的に入りにくくなりそうです。ただ、勢いは弱くなっていますが、今はバイオセクターに特需が来ていますので、今回のヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(6090)も、その恩恵を受けて初値上昇が期待できそうです。初値がついたあとの値動きは不透明ですので、そこから買いに行くのは控えた方が良いでしょう。


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